読書記録 井上靖著 天平の甍(いらか) 奈良への旅
令和元年の奈良への旅情をかきたてられた本
井上靖さんといえば 西域 シルクロードですが
この『天平の甍』はざっくり言えば若い僧達が
遣唐使として唐に渡り 何度も船が難破 遭難しながら
高僧鑑真(がんじん)を伴って 十数年かけて
故郷に戻ってくるという話
いまでいう留学生みたいな遣唐使
違うのは命も 唐での生活もなんの保障もない彼ら
浮浪者みたいになっちゃう人や
世間と遮断して何十年もかけて写経する人
努力して唐の官職を得る人
など様々なパターン
鑑真は歴史の授業でちょろっと教わった記憶が。。
壮絶な旅と鑑真の僧侶としての思いを充分に味わえる1冊です
井上氏はなんでこんなすごい話を書けたのでしょう
そして同時期に読んだ 井上靖著『額田女王』(ぬかたのおおきみ)
弟の大海人皇子(天武天皇)と兄である中大兄皇子(天智天皇)
2人に愛された額田王
万葉集〈あかねさす紫野いき~〉をよんだ女性です
そして兄弟対決 大化の改新へのながれ
彼女を奪った兄 奪われた弟の運命
どちらも飛鳥・奈良時代のお話
この2冊を読んだころは ちょうど元号が平成から令和にかわる時期
確か世間は10連休
あまりにもこの2冊の本に影響を受けた私は
令和初日は絶対 そうだ!奈良に行こう!
と決め実行しました
多分 修学旅行以来の奈良
一番の目的 鑑真が開いた『唐招提寺』へ
建物の後ろには鑑真のお墓が
中国の方が沢山いらしていました
彼らからすれば鑑真は郷土の誇りですよね
隣の棟は教科書に載っていた鑑真像がある建物
閉館5分前に到着
青く写っているガラスの奥に鑑真像があります
歴史の勉強が始まった年の娘と二人
何故かとても感激 鑑真に会えた~♩と
たまたま 遣唐使まつりが開催されていて
ものすごくはしゃいだ私
そして一番 感激したのは
平城京跡地 もちろん門は現代の建築だけど
(ホテルの部屋から撮影)
レンタル自転車でまわったけど広い広い
何時間でもここにいれる
だってここに1300年以上前 都があったんだよーー
すごくない?まだ帰りたくないよー
家族はあきれ顔
もう帰るよ と
私ってやっぱ かわってるよなあ。。。
よく言われます
青春18切符で何回も近畿地方に行ったけど
いつも京都や滋賀方面ばっかりで
奈良の良さ 知らなかった
コロナが明けたら一人旅は 奈良!と決めています
柿の葉寿司