今からが人生の頑張り時。。無理はしないけど

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読書記録 宮尾登美子著 櫂(かい)

読書好きのブロガーさん達の真似をして
私も好きな著書を記録していこうと思います。


好むのは主に小説
好きな作家を見つけたらその人の本を制覇するまで読み続けます
基本は図書館にあるもの限定ですが
なので区をまたいでの図書館巡りをしています


1冊の本を何日もかけてゆっくり読むのが好き
一日か二日で一気に読める本はあまり好みません


現代の作家さんより 少し前の方
もう亡くなっている方が殆ど、、の作品を読んでいます


なので偏った読書好きです
幅広いなんでも受け入れる懐深い読書好きじゃないです(*‘∀‘)



”櫂”は
宮尾さんの自伝的小説4部作の最初の作品
彼女らしくきめ細やかで情感豊かな表現でつづられ
読んでいて心地よい世界に引き込まれます。


内容はそれとは反対に
綾子の出生の秘密や病弱な少女時代と


なさぬ仲(血のつながない親子)である母 喜和の人生が
丁寧に描かれています


喜和は 夫が生ませた妾の子である綾子を育てるのですが
苦しみながらも 綾子への深い情が生きていく糧となり
実の親娘以上の結びつきとなっていきます。


現代では理解できない当時の時代背景 喜和の夫の職業への嫌悪感
読みどころ満載なのです


喜和と綾子のラストシーン 私的には苦しすぎて納得できず
大粒の涙を流しました。


今でもその情景を想像すると涙が溢れます



しかし 救われるのは この小説には続編があり
たくましく成長していく綾子とその一家の
土佐や満州での波瀾万丈な生活が続くのです



今までの観たことのある 映像の喜和役は
テレビドラマで 松たかこさん
映画では 十朱幸代さんが 演じていました


どちらも原作をだいぶ端折ってはいますが
ラストで号泣
私の心の奥を必ず”櫂”という作品は揺さぶるのです(*^^*)



その続きは



春燈   青春をむかえた綾子 実父との愛憎 


朱夏   結婚した綾子が満州に渡り 引き上げまでの壮絶な旅


仁淀川  戦後の綾子一家の波乱 嫁姑の確執 喜和との別れ


宮尾登美子さんの長編小説はほぼ読みましたが
この”櫂”が秀逸だと思います






今朝はバナナとリンゴとオーツミルクのみのスムージー

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